元祖 グラディエーター・スパルタカス
“ERのルカを違う形で見ることが出来る”とかなりミーハーな気持ちで観ました。が、いい意味で裏切られました。
2004年4月にUSAネットワークで放映されたものです。
テレビのミニシリーズとしてはかなり制作費も掛かっているようで スケールも大きくなかなかの出来です。
ゴランでは華奢なのではと心配しましたが 193cmの長身に必要以上に筋肉が付き過ぎることもなく
しなやかなスパルタカスでした(若干長い手足を持て余し気味なところもありましたが...)。トラキア人の村長の息子スパルタカスは奴隷に身を落とし剣闘士になります。
元老院議員クラッススの気まぐれで行われた剣闘士仲間同士の殺し合いのゲームで
対戦相手のドラバはスパルタカスを殺さず、ローマ人達の怒りを買い殺されてしまいます。
“獣のように相手を殺し生き延びるより、人間として死ぬ事を選んだ”ドラバの行動は
スパルタカスに人間としての誇りを呼起こさせ、奴隷のいない自由な世界を作るという理想を掲げさせ、そして反乱を起こします。
一方、ローマではクラッススとアグリッパの対立が続き、後のシーザーの登場が待たれます。
ローマの混乱に乗じ最初は優勢だった反乱軍も裏切りや分裂で次第に弱小化していきます。
その中で苦脳するスパルタカスをゴランは見事に演じています。
本国クロアチアで最年少シェークスピア俳優として高い評価を受けただけのことはあり
ガリア人のヴァリニアと心を通わせ結婚を誓うシーンはとても美しく思いました。
理想を掲げながらも死んでゆくスパルタカスの姿は“判官びいき”という同情心を持ち合わせる日本人には受け入れやすく
ゴラン自身のバックグランドとも相まってとても悲劇的でした。
しかし、スパルタカスとヴァリニアの息子が“希望の星”を暗示しているようで救われました。