うーん・・・・。
日本の有名TVドラマ“高校教師”の元ネタです。
監督は、“激しい季節”や“タタール人の砂漠”など、かなりシブい作品ながらも一部で根強いファンを持つヴァレリオ・ズルリーニという人です。 実は彼の映画って一度も見たことがなかったし、この作品も、とんでもなく豪華な特典付きのデラックス版まで売り出されているくらいだから、すごく期待していたんですが・・・。主人公二人の過去が最後まではっきりと語られないので今ひとつよく話が分からないままに終わります。もっとも、そのムーディな映像、音楽が語られない部分を雄弁にカバーしていることははっきり見て取れます。これは過去を語る物語ではなく、あくまでも孤独に身悶えしている人々の現在進行形の物語だということなのでしょう。なぜか70年代初頭の映画って、こういう雰囲気のものが多いです。当時見た人たちにはたまらなく懐かしい作品なのかも知れません。ただ、さすがに30年も時代が下ってしまうと、その雰囲気を実感できなかった世代にそれを分からせるのは困難です。特にラストシーンもあの弱さでは・・・。
うれしかったのは“日曜洋画劇場”で放送された時の吹き替え版が同時収録されていたことです。今と違ってあのころの声優さんって、本人の声に似ているかどうかはともかく、すごく巧くて個性のある人が多かったと思います。なつかしくなってしまいました。