15歳の瑞々しい感性が光る佳作です。
「その先の日本を見に。」 この気味深く、「その先の日本」に見いだす、或いは希望であったり、或いは憂いを感じさせるタイトルが、本作品の全体の雰囲気を物語っていると言えます。
鉄道ひと筆書きの旅、
いたってありふれた企画ではあるものの、
そこに、「堀北真希」という一個の
15歳の少女の瑞々しい感性が加わった事で
この作品は成功したと思います。
彼女が旅先で出逢う、数々の人々、歴史、発見。
途中下車して見た夏祭りと花火。
汽笛を鳴らし車輪を軋ませ走るSL。
廃止が決まり、忘れられて行く鉄道。
思わず感嘆の声をあげた、青池の美しさ…
それは一つ一つが、まさに宝石のように輝いていて、
見ていた僕の心にも、この旅のおみやげとして、
きっと長く胸に残って行くでしょう。
良い作品です。是非、見て下さい。
堀北真希と鉄道の旅
自分の世界を広げる旅。
タイトルの「その先」、これは堀北真希さんにとっては「山手線の先」、ということになるのだろう。
日常生活での行動範囲から少し足を伸ばすと新鮮な発見が必ずある。
今回、彼女は鉄道という手段を使って東北地方を巡っている。
特別なイベントを目指す観光も楽しい。
だが、電車の中や降りた土地で出会う風景、その土地の人と素直に向き合う旅も貴重な経験になる。
彼女の語りに耳を傾けていると、なんとなく後者の旅の魅力が伝わってくる。
感受性・好奇心がともに豊かであるなら、自分の世界を広げる鉄道の旅で得られるものはきっと大きいだろう。
必ずしも彼女と同じルートでなくとも、自分にとっての「その先の日本」を見ることで何かを感じとれるはずである。撮影は6月だったそうだが、梅雨のシーズンのためか「快晴」は見られなかった。
晴れの日と曇りの日が半々くらいだっただろうか。
雲ひとつない澄み切った青空、あるいは、しとしと降る雨の中をやや地味な傘をさして歩く、というのも堀北真希のイメージに合っているかと個人的には思うので、そういうシーンもあればなおよかった。