面白くなりそうな設定なのに
この映画は、内容を聞くと観たくてたまらなくなるようなワクワクする設定だと思う。
1作目も大好きだった。この映画も途中までは面白かった。
(多少ネタバレあります)まず、顔のわからない黒ずくめの僧侶たちが登場する。
軽々と宙返りを繰り返し、人間業とは思えない身のこなしを披露。
物凄い力を持っていて、しかも撃っても撃っても死なない。
矢は的確に放たれ、標的を一瞬にして十字架張りにする。
一度は想像したような、宗教的で理想の悪役。
あの「十二使徒」と同じ名前、同じ職業の人々が次々と彼らに殺害され、
意味深な文字を残していく。「第七の封印」を解くとかなんとか。
なんて面白い展開なんだろう!宗教的な殺人に不死身の僧侶。
殺人の意味は?封印とは?奴らは何者なんだろう?
興奮が絶頂に達すると丁度ラストへ。ところが、一気に興ざめしてしまう。
「不死身の僧侶は薬を飲んでいて痛みを感じなかった」なんて
強引とも思えるように現実と関連付けられ、今までの殺人も
「特に重要ではない」とか言われてしまう。
今までの興奮はなんだったんだろう。
もう少し考えてくれたらとっても面白い映画だっただろうに。
映画の雰囲気も大好きだっただけに残念。
かなりインディ・ジョーンズ入ってます
ニーマンスはジャン・レノのハマリ役ですね。リュック・ベッソンの『サブウェイ』ではセリフさえなかった(無口なドラマーっていう設定)ジャン・レノが、『レオン』はじめベッソン作品で、堂々と看板を張る俳優になってるなんて、感慨深いですねえ。「12人の使徒」、「七つの封印」とくると、どうしても「七つの大罪」の『セブン』との比較になってしまいますが、アメリカ西部の殺伐としたムードを背景に展開される『セブン』に対して、こちらはフランス北東部。旧ドイツ軍の名残りをとどめる歴史と風土の深みを感じさせて、ぐっと趣があるところなんか、まさにヨーロッパ映画。
まず、キリスト教会につきものの、おかっぱ頭の司祭、植草甚一を彷彿とさせるドラキュラ伯爵ことクリストファー・リーなど、悪役側のキャラが立っているのがいい。(クリストファー・リーにはちゃんと敬意を表した最期を用意しているのも、いい)。特典映像でも語られているように、「昼間でも夜」みたいな映像のトーンや、凝った効果音が、物語に奥ゆきを与えているところもナイス。
ハイライトは教会の黒装束とレダ(ブノワ・マジメル)の対決シーン。黒装束たちって、あれはショッカーでしょ。ジョージ・ルーカルがダース・ベイダーのモデルはキカイダーの悪キャラ・ハカイダーだとネタを明かしていましたが、あの黒装束たちのネタモトはなんでしょうね。
キリスト教と旧ドイツ軍を話の軸に、大風呂敷を広げすぎて、収拾がつかなくなった感は否めませんが、ストーリーが明確に帰結していない、その曖昧さも、この映画の魅力じゃないでしょうか。
ヨーロッパ映画の楽しみのひとつは、魅力的な欧州車の登場ですが、この映画ではそれがイマイチだったのと、キリスト教の歴史に詳しい女性刑事のキャラが弱いのと、合わせ技1本で★1個マイナスです。女性刑事は『X-file』のスカリー捜査官ぐらい存在感を持たせてほしかったです。
タイトル負けしているストーリー
訳がわからないままに12使徒の名前と職業が同じ人たちが次々と殺されていく。ニーマンス警視と若き刑事レダが事件を把握するのに作品の半分以上が費やされる。さあ、解決という段になって洪水。あっけに取られているうちにオハナシは終わっていた心地悪さ。結果的には「12使徒」とか「黙示録」とか仰々しい言葉が並んだだけ。お宝はどうなったの?と聞きたい。お二人さんはこの事件に納得できたの?特典映像には役者たちの生のおしゃべりなんかを期待したのだけれど、作り手の小手先のテクニックの自慢話ばかりでつまらなかった。
前作も大いに腑に落ちないまま終わったことを思い出した。もう3作目は観ないぞ。
グレードダウン
ある修道院の壁に打ち付けたキリスト像から血が出てきてニーマンス警視が捜査に乗り出します。次々に殺される使徒達。さてその真相は?、というお話です。前作がサイコ・サスペンスだったとしたら今回はただのアクション映画に変貌しています。
シーンとしては前作と似たような映像が流れる事がたびたびあるので、前作を見たことがある人は「こういう場面前も見たなぁ~」と楽しめるでしょう。
前作と比較ばかりしても仕方がないですが、話の展開(財宝云々)がインディジョーンズの出来損ないみたいでいただけないです。
俳優さんは格好良かったり美人だったりするので、アクションシーンも含めて視覚的な要素だけで楽しむのが良いかもしれません。