偉大な破壊者
KrankyからSub Popに移籍、
デイヴ・フリッドマンを共同プロデューサーに迎えた
アラン・スパーホウク、ミミ・パーカー、ザック・サリーの
米ミネソタの3人組ロウによる7thフルアルバム。ラウドでアグレッシブ、
サウンド面で大きな変化を見せる
ストレートでポップ、そしてダイナミックな作品。
ロウ=静謐な空間美、引き算の美学という
彼らに対する固定概念からすれば
180度違う音楽に思えるだろう。
しかし、いつも彼らの中心に据えられていたのは
「うた」であり、美しいハーモニーなのだ。
それは、今作においてもいささかも変わっていないし
むしろ、深みと広がりをみせている。
すき間を埋めるラウドな音は存在するものの
過剰な装飾を施してはいないし、
逆に、うねりのような緩急の素晴らしさを
提示して見せている。
ダイレクトで力強い「うた」
10年目にして、これほどストレートに
グッド・ミュージックを創出する
ロウという存在。
タイトルの偉大な破壊者とは
彼らのことだ。
敢えて言おう
アラン、ミミ、おめでとう....と!
やっと待望の音を鳴らしてくれた。スロウコア・サッドコアとしてのピークだったSecret Name。
Things We Lost in the Fireの日本発売で知名度が上がった頃には、すでにマンネリ感が漂っていた。(もっともParis '99によって救われたのも確かだ)
先頃のBox Setリリースも僕には「終わった感」しかなかった。
それが、どうだ!
もうちょっとどうにかならないか....という欲求を、見事に満たす好盤の誕生。
多忙なだけでクオリティが落ちる一方だったデイヴの久々の快心の一撃も嬉しい。
まさにアルバムタイトル通りの内容だ!
私はこのアルバムを断固支持する。スロウコアの代表バンドとして有名になった彼らが、
今までとは別の新しい音を選択した。
ラウド感、幻想性、そして今までにないPOPな面。
こういうLOWがあったっていいじゃないか。
David Fridmannは久しぶりにいい仕事をしたと思う。