ローファイ・キングの唄心ソロ
ダイナソーJr.の元ベーシスト、セバドーのフロントマン。
サイド・プロジェクトのフォーク・インプロージョンでも活躍する
USインディー/オルタナロック界の巨人、ルー・バーロウ。
ベックやペイヴメントとともに、
米ルーツ・ミュージックを90年以降の解釈で蘇らせた才人である。ローファイ・ジャンクなテイストで、
牧歌的なフォーク・フレーヴァーを昇華し、
印象的なメロディと朴訥としたヴォーカルで、
いつのまにかその世界に引き吊りこむ。
本ソロ作においては、
とりわけ唄心のあるエモーショナルなヴォーカルを聴かせる。
ナチュラルな質感のアコギ中心。
なんとも肩の力の抜けた、
それでいて心に響く誠実なソングライティング。
シンプルなサウンド・プロダクション。
そして、時折キラッと光る渋いギター・ワーク。
タイトルの「emoh」は「home」を逆にしたそうで、
本当のエモーショナルは、
守るべきもの、落ち着く場所で生まれるとの
思いが込められているのだろうか。
リラックスしながら、さりげなく、素晴らしい。
メロディ・メーカーとしての資質を
開花させたとも思える会心のソロ作。
ジャケットの落書き的アートも
すごく好き。