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With Teethの解説トレント・レズナーは常に一癖ある男だが、それは極上の一癖だ。陽気なメロディーを凶暴なエレキでかき鳴らす癖。不運にも、この一癖のインパクトは不機嫌さや自己陶酔への傾向によって薄まることもしばしばだった。それでも、NINの前作『The Fragile』からほぼ6年が過ぎたが、この癖そのものはティーンを唸らせるアピールを少しも失いはしなかった。『With Teeth』は冒頭の「All the Love in the World」から弾け、「The Collector」のような曲ではデイヴ・グロールの叩きつけるようなドラムが最大限に生かされている。レズナーは異なる手法を試みようと、あからさまにマーケットを意識したお祭り騒ぎ「The Hand That Feeds」から、ニューウェイヴすれすれの「Only」まで幅を広げている。だが、『With Teeth』は幅を広げることを目的としたアルバムではない。変わらぬ一癖を、もっとうまい形で発揮してみたアルバムだ。騒々しさを減らし、もっと取っつきやすくして。『Pretty Hate Machine』の散漫なところを『Downward Spiral』式に端正に凝縮して、NINの作品で最も密度のあるアルバムに仕上げている。(Matthew Cooke, Amazon.com) With Teethの曲目リスト
With Teethの商品レビュー 「歯をくいしばっ」て様々な揺さぶりに抗う
過去(2005/8)のレビューから これはやはり名盤だと思います
iPodが一杯になったので何か消さなくてはいけないのですが、With Teethの曲はひとつも消せません。NINのコアなファンにとっては、このアルバムは軽すぎるかもしれませんが、トレント・レズナーの妄想世界とその音楽的表現が微妙なバランスを確保しているという意味では、このアルバムは彼のベストではないでしょうか。 自らの遺産を食い潰す近年のトレント
「ポップでダイレクトになったから分かりやすくなった」「音の数が減って、シンプルさが増した=彼の自信回復を表している」当時の本作に対する人々のレビューを見た時、久々に出たから積極的に評価しなきゃ的な印象を受けてしまった。私はそんな風に積極的な肯定はできませんでした。 次回作への布石
90年代アメリカロックの傑作フラジャイルのようなケバイプロダクションとデカダンをポシャって、トレントいわく、ボブ・ディランのようなシンプルで深みを持ったアルバム、を志した、新生ナインインチ第一弾が本作品である。ある一定のキャリアを築いてしまい、グランジの頃からの固定ファンもついているロックスターがシフトチェンジを敢えて行うことは大いに評価できる。が、肝心の完成度は今一つであろう。音数をへらすということは行間を読ませるごとく音と音の間を聞かせるということに相違ない。成る程ファーストシングルthe hand that feeds は新生ナインインチの狼煙に相応しい反アメリカ的なパンク精神あふれる、アッパー系ハードロックチューンではある。だがそうしたトレントの前後事情を排し、曲だけを素直に聞けば単なるハードロックなのである。ディランのような深みは見えてこない。そしてアルバム全体について同じようなことが言える。これはトレント自身も認めているように悪くはないがどこか宙ぶらりんなのである。過去の曲を焼き直して何か引いたような曲も多い。要するにサウンドプロダクションのピントが合っていないのである。しかし悪いことばかりではない。次回作year zeroではこの音数を減らすという路線とこれまで以上にヒップホップやファンクを取り入れるという方法によりちょっと新しいものを提示できている(相変らずくらいけど)。だから路線変更の意味はあったのだ。こうした点を踏まえると本作品は過渡期の、トレント本人には意義深いものだったといえるのではないだろうか。初めてナインインチの作品を聞く人には以上の理由から90年代の傑作フラジャイルか00年代のスタンダードと思われるyear zero を薦める。 再スタートは上出来
結構長い空白期間を置いて世に出されるため 音楽の最新売り上げランキング - トップ10
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