それぞれが生き生きと歩き出す原点回帰のシリーズ9
いままでフレンズを観てきてシーズン8までに、徐々に
「これは後付けの性格にみえる」
「おもしろくするために突飛な行動をさせすぎている」
「恋人を話をおもしろくするために登場させすぎていないか?」
と思わせる、年季の入ったシリーズ独特の癖が強くでてくるように
なってしまったように思える。私はフレンズのシリーズには特別な思い入れがあるため、
キャラクターの練り上げられた設定や独特の雰囲気がそういった
癖によって段々作り物めいて見えてゆくことに嫌気がさし、
シーズン8からしばらく購入するのを止めていた。
特に前回の終わり方は相当に伸ばすためにやっている印象が
強く感じたことが大きい。
しかしながら、今回のシーズンは恐らく米国のインターネット、
雑誌、その他視聴者からの意見をすべて受け止め、そして
シーズン10で終わることに向けて、物語をまっすぐ正している
のであろうと思われる。
ただ面白いだけでなく、なにか心打つものがあり、いままでの
視聴者の思っているキャラクター像を大事にして、それを
深めている。いままでのフレンズの像は若かったが、
キャラクター達は三十を越え、それぞれが仲良くしている年数も
かなりの時間になる。このシーズン9では、飽きることなく
熱中してフレンズを観ていた頃に引き戻してくれたのは、
その成熟さが見て取れるからではないかと思う。
当然、おもしろさも成熟している。
会話の受け答えも相手の意図をよく汲み取った上で返す、という
ニュアンスを英語で感じることが出来るのは本当におもしろい。
前回の結末の続きはいままでのようなリアリティを崩してしまうような
極端な方向に向いていない。このシリーズの成熟した面白さと、
温かみを楽しんで頂きたい。