10年越しの手紙
山崎まさよしは、孤独で優しくそして強い人間だ。
私が山崎まさよしのファンであり、山崎まさよしの曲を聴き続けている理由はそこにある。喜怒哀楽その他様々な感情と風景を表現するギター。
ときには疾走し、ときには甘く響き、ときには郷愁を駆り立てるブルースハープ。
山崎まさよしが山崎まさよしである存在理由として欠かすことのできないあのレンジの広く重心の低い安定した声。
この3つが山崎まさよしの楽曲を構成する主要素であることはファンのみなさんにはわかってもらえるはず。
弾き語りをする場合、頼れるものは自分ひとりしかいない。
3つの要素全てに心を込めなければならない。
10年間、山崎まさよしはきっと、自分自身と向き合い、格闘してきたのだろう。だからこそ彼は、滲み出る優しさを身に付けている。ライブで彼を見た人にはきっと伝わっているはずだと思う。
このアルバムには、そんな彼の孤独・優しさ・強さが詰まっている。
シングルのタイトル曲になっていないだけに、山崎まさよし個人にせまれる曲ばかりだ。それは、ともすれば、孤独を愛したスナフキン(山崎まさよし)が大親友ムーミン(リスナー)に宛てた手紙(アルバム)のように思えてならない。