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「ホームメイド」という単語からお話を広げちゃったんだろうなと想像できる、「館の精霊」にして「メイドさん」を舞台(?)にした、ほのぼのとしたストーリー。 「泣かせよう」というケレン味がなく、それでいて登場人物の心情を丹念に描いています。 記号化された特徴で「キャラを立てる」ゲームが多い中、「メイドとは」「貴族とは」「魔術師とは」「葡萄酒を作るということは」「お風呂とは(?)」といった部分を掘り下げ、そこを基盤として人物像を作り上げているのが、非常に好印象でした。 「人に歴史あり」は大げさかも知れませんが、設定がきちんと骨格となって、活き活きと描写されている人々の物語はプレイする価値ありです。 ただ、主人公のべらんめぇ調な語りが前面に出ていますが、ここから想像されるビジュアルと、イベントで出てくる細身の面差しがいまいちしっくりせず、結局最後まで違和感が解消されませんでした。 主人公の顔が会話に出てくるか、あるいは序盤のうちにイベントで出しておけば良かったのかも知れませんが。 他の方が書かれているように、セーブ&ロードや画面の飛ばせる範囲、バックログなどシステムの快適さは、必要十分ではあるものの、細かいところで一工夫欲しかったところ。 こういったマイナス面はあれど、「心のひだを細やかに描いた」シナリオはところどころでほろりとさせられて、不足を補って余りあります。 ぜひぜひ。
家を買うと、メイドさんが付いてきた…で始まるこのゲーム。 雰囲気もマッタリ気味で嫌味の無いストーリーとなっているため、安心してプレイできます。 家そのものの精霊であるメイドさん、べらんめえ口調の魔術師である主人公、そしてその家を下宿とするヒロインたち。 個性豊かなメンバーの中でも、家自体と感覚が繋がっているため、掃除や開錠のたびに悶えてしまうメイドさんが最高でした。 システム周りに若干の不満点‐画面切り替えの遅さ、ファイル数・必要HD容量など‐はありますが、それを差し引いてもプレイするだけの価値はある一本だといえましょう。 重めのゲームに疲れた人、単なる記号としてのメイドゲーに飽きた人。 この暖かくて緩く、懐かしい感じのするゲームを、ぜひ一度プレイしてみてください。