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スタンドアップ 特別版 [DVD]

スタンドアップ 特別版 [DVD]

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スタンドアップ 特別版 [DVD]の解説

   夫の暴力から逃れ、父親の違う子供を2人連れて、故郷の北ミネソタの街に帰ってきたジョージー。彼女は、周囲の冷たい視線にさらされながらも、子供のために男たちに混じって鉱山で働く道を選ぶ。しかし、鉱山は男と職場とされ、そこに入り込んできた女性に対する仕打ちは、身も凍るほどひどいものだった…。
   シャーリーズ・セロンがセクハラに猛然と立ち向かっていくヒロインを演じる。不運な人生を歩んできた女性が、何度もくじけそうになりながらも、壁を乗り越えようと必死に闘う姿が胸を打つ。リーダーシップをとるような強い女じゃない、欠点も多く持ったヒロインだからこそ、立ち上がる姿が共感を呼ぶのだ。また父親や子供との絆、鉱山で働く友人たちとの関係などもしっかり描かれ、家族愛は涙も誘う。ヒロインを情感溢れる演技で魅了したシャーリーズ・セロン。『モンスター』を彷彿させる汚れ役に果敢に挑戦した女優魂は注目。監督は『クジラ島の少女』のニキ・カーロ、共演はフランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン。(斎藤 香)

スタンドアップ 特別版 [DVD]の商品レビュー

5.0 女性としてそして、既存のものに反発する生き方を知れます。
鉱山で働く女性が、職場で経験した男性からの差別を解決するために
全米初の集団訴訟を起こした経緯を実話に基づいて描いた作品。

舞台は80年代の米国。どこにでも当たり前のように存在している、男性優位社会。
女性にとって職場で男性と同じような評価を受けることは不可能に近く
『我慢』することが暗黙の了解として認識されていた。

このような不平等の世界に、シングルマザーの主人公が飛び込む。
彼女には2人の子供がおり、子供たちのために頑張る、という意気込みのもと
給料がよいという理由だけで、炭鉱で働くことを決める。

しかしそこは完全なる男社会。
職場の男性は自分たちの仕事を誇りに思っていたし、体力が要求される仕事である。
女性が職場にいること自体が男性には許せず、執拗ないじめを繰り返す。

女性たちはいじめられても、炭鉱で働くことしか生きていく術が無いので
『我慢』することが彼女たちに許された唯一の手段であった。

もちろん、女性の中には闘って環境を改善しようとする者もいたが、多くの女性は
男性に反発することで、さらに激しくいじめられることを恐れていたため
加担しようとはしなかった。
同じ様に男性の中にも女性の味方となる者も数名いたが、ほとんどの男性は
「郷に入っては郷に従え」という意識であった。

このような現場で働くことになった主人公もすぐに男性からの嫌がらせを受けるようになる。しかし、彼女は周りの女性とは違い、闘って環境改善を求めていく道を選ぶ。

闘うことを決意したことで予想外のものを失い、彼女は失意のどん底に堕ちる。
それは、家族が自分から離れていってしまうこと。

炭鉱は町の住民が長らく職場としてきたところであり、そこで反発をするということは
「村八分」に近い状態を受けることと同じなのだ。

それは主人公自身だけでなく、大事に育ててきた自分の子供たちまでもが対象となった。

子供を守るためにやってきたことがなぜ?、と混乱していき、何が正しいのか分らなくなってしまう。

そんな時、一緒に闘ってきた仲間が病で倒れてしまう。

ついに一人ぼっちとなってしまった彼女であるが、諦めるどころか
裁判という司法の場で会社側と闘うことを決意する。



この映画では、職場での女性に対する差別というものの残酷さをと男性側の視点で女性を憎む理由があるのだ、ということも学びました。

諸悪の根源は差別する男性ですが、男性側として自分たちの仕事が女性に奪われてしまうことの悲しさもあるのです。

自分が今までやってきた仕事を取られ、目の前で自分より非効率に他人がこなしていたらどう思うでしょうか?

社会的風潮として平等が叫ばれている時代、男女の雇用機会は等しくされましたが
職場環境までは、均等ではなかったのです。

そのために苦しんだ女性はもちろん、男性でさえ苦しんでいたのだとこの映画を見て知ることができました。
3.0 「主張の正しさ」と「映画のデキ」を分けて考えた場合。
 80年代、アメリカの片田舎で起こった実際のセクハラ訴訟をネタにした映画(らしい)。それはまあ、男の目から見ても凄まじい女性虐待振りが描かれており、political corectnessの塊りのような映画に仕上がっている。極端な例だとは思うが、つい最近までアメリカでこんなことが実際に行われてたという事実にまず驚くし、その意味ではこの20年は男女差別の解決になんてもちろん到ってないにしても、まだ事態は多少は進展しているのかどうか、考えさせられる。

 一方で、事実だったなら問題視したくないのだが、弁護士と原告、親子、教師と生徒、上司と部下、等など、あらゆる人間関係が「男女」を軸に描かれている設定はやはりエンタテイメント化しすぎな感は否めない。(そこまで観衆はバカだろうか?)また、男性弁護士(=彼はヒロインに魅かれているものの、劇中で唯一口説かない理性的な男と描かれる)の激情が法廷シーンでの鍵になるのだが、法廷劇としてみた場合、この展開は「男らしさ」を問うだけで単にヒステリックだ。この映画のpolitical correctnessを僕は疑わない。ただ、ピュアに映画としてのデキは並程度なんじゃないかと思う。(特に脚本。)この手の通俗的な脚本というのは、どんなにpolitical correctであっても、実は米国内映画マーケット内での位置づけとしては、日本での橋田寿賀子みたいなもんなんじゃないか。(主張は真逆だとしても。)そんなイージーでいいはずがないので、このフェミニズム路線ではもっともっと凄まじい、映画史を変えるような名作が必要なんだと思う。

 ところで、シャーリーズ・セロンの美貌は相変わらず素晴らしく役者根性も座っているが、なんかスカっと正統派美形女優にふさわしい役柄をたまにはあげたいかなあ。
5.0 歴史は一人の勇気から動く
鉱山における性的差別とそれに立ち向かう一人の女性を描いた、実話に基づく作品。

女性が歓迎されず、卑劣なセクハラが横行している鉱山。
女性たちは精神的苦痛を味わいながらも、「訴えれば、さらにひどい仕打ちが待っている」と立ち上がることをためらっていた。
「メシのタネを失うのが怖い・・・」
正しいことが無力な現実において、それを弱者が打ち破るのは絶望的に思える。
その状態が安定ならなお厳しい。

シャーリーズ・セロン演じる主人公は、その現実に勇気を持って立ち上がり、次第にその勇気が人々の心を動かしていく。

特に印象的なのは、集会のシーン。
男性の罵詈雑言を浴びる主人公に対して、主人公の父親がその労働者達の前で、
「自分の娘だったら、そんな汚い言葉をかけるのか?」
と声を掛けたとき、荒々しい労働者が、一瞬声を弱めてしまうところ。
この「己の欲せざる所、人に施すことなかれ」精神が、人に正しい道を気づかせる根本原理なのかもしれないと思った。

人の心を動かすのは、最後には、勇気。
知らぬふりをしたくなるような真実を話す勇気こそが人を動かし、
世界を変えていく。
「クジラの島の少女」のニキ・カーロ監督による最高に上質で有意義な作品です。
4.0 男が観るべきセクハラをテーマにした作品
ひとことで言えば、鉱山で働く女性がセクシャルハラスメントを受け、会社を訴える映画だが、横暴な男たちが襟を正して見るべき作品だ。
常々、男は群れをなすと自制心やプライドなどなくなるものと思っていた。
炭鉱の頑強な男たちの同僚の女たちに嫌がらせと、職を失うことを恐れ口をつぐんでしまう同僚たち。組合と会社、巨大な組織の力におびえ、ひとり立ち向かおうとする女の孤独を見事に描いている。
後半に繰り広げられる、彼女を守る友人弁護士と女性弁護士の法廷闘争。
次々に繰り出される歪曲された過去に、立ち向かう彼女の真実の叫びに、心を揺り動かされていく。
セクハラをテーマにした事実に基づいた法廷闘争の映画だが、一人の女性の勇気ある叫びから、家族愛を取り戻し、友情を育んでいくヒューマン映画でもある。
5.0 第一歩
自分が女性なだけに当然こういったセクハラ関連の映画は見ていて辛そうで、少し敬遠していたが、やっぱり辛かったしイライラもしたけど見てよかった。

特に割りと悪役が多いイメージのショーンビーンの役どころよかった。セロンの息子が母親への嫌悪(本当は愛があるのでしょうけど、思春期だし)を口にするシーンでのショーンの台詞はよかった。各キャラクターの表面とは違う心理や葛藤もわかる深い演技の役者が多くとてもひきこまれた。

実は私自身ヒステリックに男女平等を唱えるのはあまり性に合わない。
女性であることでの恩恵を受けるのに、自分の都合で男女平等を持ち出す考えの女性が多くいることも確かだし、そのへんの矛盾を感じることも多々あるからだ。

だからといってこういった問題は許されるものではないし、実際に勇気を持って、昔に比べると比べ物にならないであろう今の社会における私達の恵まれた立場へ大きな一歩を踏み出してくれた女性たちに尊敬の念を抱かずにはいられない。

綺麗ごとの理想論を承知で、男性女性関係なく皆がお互いを敬い尊重していける世の中になればと願わずにはいられない。

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