|
商品の情報
ラウンド・ミッドナイト [DVD]の解説同名の名曲のように『ラウンド・ミッドナイト』(1986年)はムードにあふれ、型にはまらずアドリブを重視して取り入れた映画であり、結果としてそれまでになかった程、本物のジャズが散りばめられた作品になっている。デクスター・ゴードン演じるデイル・ターナーは、腕は一流だが酒癖の悪いジャズプレイヤーで、自らの意思でアメリカを後にしてヨーロッパを放浪する。そこでは寛容で耳の肥えた聴衆に受け入れられるが、荒れた私生活は相変わらずであった。麻薬とアルコールがこの背が高くぶっきらぼうなサックス奏者の体を蝕み、1959年にパリのジャズクラブで行われたセッションでは、しらふを装うとしても自信なさげで散漫な演奏により、極度に疲労した様子は隠しようがなかった。ターナーの研ぎ澄まされたソロは、けだるさを漂わせつつ遅れ気味のテンポで演奏され、スタイルという観点では説明し切れない。しかし、熱心なフランス人のファン(フランソワ・クリューゼ)が彼を自宅に引き取り面倒をみると、そうした献身振りが年老いたミュージシャンの演奏に新たな息吹を吹き込むことになる。映画ではターナーがアメリカに戻ったのは自らの死期を悟ったためだと捉えているが、パリのジャズクラブでステージに上がっていた時期は贖罪を暗示している。 ラウンド・ミッドナイト [DVD]の商品レビュー 枯れた中にも、ジャジィな雰囲気が全編醸し出された傑作。
ジャズミュージシャン数多しと言えども、アカデミー賞の主演男優部門にノミネートされてしまったプレイヤーは、デクスター・ゴードン唯一人である。ニューヨークで長年、第一級のテナー・サックス奏者として君臨しながら、酒とドラックに溺れ、パリに渡ってきたデイル・ターナー役を見事に演じた彼だが、その生き方といい、豪放零落で朗々とした吹きっぷりといい、時折見せる童心溢れるチャーミングなしぐさといい、しゃがれたブルージィな声質といい、演じると言うより、自らデクスター・ゴードン自身を、映画の中で表現してみせた感が強い。ゴードン自身、レスター・ヤングに感化され、ニューヨークを基盤に活躍、麻薬に侵されながらも、パリならぬコペンハーゲンに渡り、晩年までヨーロッパ中心に活動した処から見ても、どうしても、ふたりがオーバー・ラップされてしまう。ハービー・ハンコック、フレディ・ハバード、ボビー・ハッチャーソン、ウエイン・ショーター、ロン・カーター等登場するジャズメンの豪華さと、ブルーノートやライオンで繰り広げられる当人たちのセッションの数々、そして全編を醸し出す雰囲気と、ジャズファンには堪えられない映画だが、忘れてはならないのが、フランソワ・クリューゼ扮するターナーの熱烈大ファンであるフランシス。お金がなく、ライブハウスに入れない彼が重く閉じられたドアの僅かな隙間から漏れ聞こえるセッションを、地べたにへばりつきながら一心に聴く一途さや、ターナーと初めて会話した時に見せる満面笑みの表情は、正にその人物を愛するファン気質が感じられ、危ういながらも、十分感動的だ。 DVDの最新売り上げランキング - トップ10
|
申し訳ございません、関連商品が見つかりませんでした。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||