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幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門の商品レビュー 清水邦夫×蜷川幸雄
最高タッグだと思うのです個人的に。蜷川さんはシェイクスピアでの評価が高いけれども、私としては彼が演出する日本作品が好き。(シェイクスピアも素晴らしいけど) 蜷川&清水コンビによる"遅れてきた伝説の戯曲"を堪能出来る。
劇作家清水邦夫の名を初めて知ったのは、舞台ではなく、高校時代に名画座で観た「あらかじめ失われた恋人たちよ」と言う、妙に観念的な長いタイトル名のATG映画であった。石橋蓮司扮する主人公が、全編饒舌にまくしたてるそのセリフ廻しがいかにも演劇的であったのが強く印象に残り(ただし、この映画のテーマは、"饒舌に対する沈黙の優位性"だったような気がするが)、その脚本を書いた清水の名前を記憶したのだ。その後、早すぎた革命家坂本竜馬を通じて、新左翼運動家たちの内ゲバ、混迷を投影させた同じくATG映画の「竜馬暗殺」を観た後、彼の戯曲集を読んで、この人は60年代後半から70年代前半の"喧騒と変革の時代と若者"を描き続けた時代のトップ・ランナーだった事を悟った。この当時の彼の戯曲は、詩的で観念的なタイトルのものが多い。例えば、「真情あふるる軽薄さ」、「狂人なおもて往生をとぐ」、「泣かないのか?泣かないのか、1973年のために?」と言うように。そして、「竜馬暗殺」とほぼ同じ時期に書かれた今戯曲も、アウトロー平将門をモチーフに、その面白さの中に内包される狂熱と混沌、あの連合赤軍をも想起させる求心力を失った革命組織の疑心暗鬼と焦燥感を感じさせる作品になっている。この戯曲は、書かれた後上演する機会に殆ど恵まれず、伝説的な作品であったと言う。清水の盟友で、かっての同伴者蜷川幸雄の、いつもながらのケレン味たっぷりに構築した世界を堪能しつつ、劇中何度も繰り返しインサートされるシュピレヒコールを聴きながら、現代の若い観客たちは何を感じるのか、ちょっと気になる。熱演揃いの出演者の中では、段田安則と木村佳乃が魅力的。 カリスマ性を持たない多数派の虚しさ
悲劇なんだと思います。しかし、堤さんのユーモアが舞台全体に良い隙を作ってくれたと思います。それでも後味は「虚しさ」だったかな…。 DVDの最新売り上げランキング - トップ10
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