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西鶴一代女 [DVD]の解説老醜を厚化粧で隠し、道にたたずむ娼婦お春(田中絹代)。羅漢堂に入った彼女は、さまざまな仏像を見つめるうちに、今まで関わってきた男たちのことを思い返していく…。 西鶴一代女 [DVD]の商品レビュー ちん、とん、しゃん
これまでは、年齢のいった田中絹代を無理やりお姫さまに仕立て上げる作品が多かったゴテ健であるが、本作品では絹代にはじめて汚れ役を演じさせている。溝口健二と田中絹代が単なる映画監督と女優を超えた関係であったことは、映画関係者ならば誰でも知っている有名な話だが、一時は松平家のお部屋さまに取り立てられたお春(田中絹代)が紆余曲折を経て場末の売女にまで転落する一代記を見ていると、二人の関係になんらかの変化があったのかと思わず勘ぐりたくなってしまう。 溝口監督戦後の最高傑作か
個人的には溝口健二の戦後の最高作と位置づける、傑作中の傑作。この作品も他の溝口作品同様、生みの苦しみにのたうちまわったようで、おかげでさまざまなエピソードに事欠かない。まず、当時の新東宝のスタジオのあった場所が線路のすぐ近くで、音声を同時に録音している都合、昼間は仕事にならず、主に深夜に撮影を敢行した。それでも電車がたまに通ると撮影を中断しなければならなかった。 無常観と諦念
美貌の御所勤めから老醜の娼婦へと、運命に翻弄され人生を転落していく女の一生を、これ以上ないと思われるリアリズムで描いた名作。特に主演の田中絹代の存在感は、演技がどうこうという次元をすでに超えており、女優としての演技を極めた後の、もはや生身の女としての凄まじいまでの迫力と情感があるばかりである。依田義賢の格調高い精緻な脚本と、溝口監督のきりきりと身を締め上げような非情な演出力が作り出す世界は、日本映画の到達したひとつの頂点を指し示している。他の誰にもマネの出来ない、映画史上に燦然と輝く名作といえるだろう。エンターティメントのかけらも無い一見地味な作品だが、観る者を圧倒するオーラがこの映画にはある。映画を終始支える現実に対する無常観と諦念は、映画の底辺に静かに流れる仏教思想を背景に、輪廻転生の予感を感じさせるものなっているが、それは現実の悲惨を極めた果ての光明であり、魂の救済は悲惨と老醜の後に死と共にやってくる。重く深い映画である。 商品として
作品は、言わずと知れた溝口の代表作の一つですが、画質があまりよくないです。 女優 田中絹代
田中絹代が仏像を見ながら三船のことを思い浮かべる冒頭のシーン。 DVDの最新売り上げランキング - トップ10
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