ジャーマンメタルのベテランバンド、ブラインド・ガーディアンの8th。
前作「A Night at the Opera 」から4年、ここまで不動のラインナップであった彼らだが、トーメン・スタッシュの脱退により、バンド史上初のメンバーチェンジをへて完成されたアルバム。
サウンドは、曲ごとにカラーにバラつきがあった前作に比べ、今回は全体のトーンが統一されている印象でファンタジックな世界観を音で描くという、ストーリーテラーとしてのブラガー印がしっかりと押されている。
歌に専念することとなったハンズィの堂々たる歌唱に、アンドレのメロディックなギターワークも健在、そして重厚に重なるクワイアとともに、随所でオペラティックな盛り上がりを見せつける。
モダンなアレンジの中にもケルティックなメロディを効果的に取り入れており、どこか中世を感じさせる雰囲気もよい。
もはや往年の荒々しいパワーと突進力を期待してはいけないが、ツインギターの緻密な構成によるドラマティックなヘヴィメタルという点では、5th以来久しぶりの快作と呼んでもよいだろう。