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イヨが錬金術で「植物と会話できるヘルメット」を開発。 双葉が被験者として着用し、ある花と友情を深めるが‥‥というお話。 コメディタッチを装いながらも、本質的にもの悲しい話が多い本作。 この巻も例外でなく、ハッピーエンドにはほど遠いまとめ方である。 個人的には話の「泣かせ方」がややウェットに過ぎてベタだと思うのだか、ストレートな感動話に弱い人には向いているだろう。 「泣き」のパワーを何倍にも増幅しているのが、双葉役・斎藤千和の演技で、ここ数年築いてきた「泣き声優」としての実績の、ひとつの到達点と言えるだろう。 通常の発声から嗚咽にもっていく完璧な流れ、魂が凍り付くような絶叫、全身が震えるような激しい台詞の揺らぎ‥‥もはや泣きの演技に関して、この人を凌ぐ声優はベテランの中にも見当たらない(というか、アメリカの女優にもこのレベルは少ない)。 もちろん、泣きだけでなくコメディ部分や暴力的(なのに可愛い)な要素もバッチリ。本当に双葉役は彼女のためにあるような役である。 洋画吹き替えやCM等の実績が乏しく、通俗的なアニメばかりに出演しているためか、世間に彼女の凄さが認知されているとはいい難い現状だが、いつか実力に相応しい評価や富を得て欲しいと願うばかりである。