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地獄のロック・ライダー
本作といえば、なんといってもコンポーザーのジム・スタインマンだろう。 かつて、映画「ストリートオブファイヤー」を観てその主題歌「今夜は青春」をはじめとした音楽陣が素晴らしいと感じたものだが、 彼が関わっていたことは本作の続編「〜U」を聴いて初めてわかった。わかったのはその音楽に特徴があったからだ。 彼の大きな特徴はピアノとコーラスである。自身がピアノを幼少から習ってきたこともあってか、全ての楽曲にピアノを大々的に用いている。 バラードに限らないのだ。もう一つはコーラス。比較的長めで緩急のある楽曲に、女性・男性コーラスを幾重にも挿入し、 これに負けじとミートローフも力強く歌い上げる。これらが曲を盛り上げていきフィナーレにつなげる。ドラマティックなアルバムといわれる所以である。 3,4分の短い曲ではこうはいかない。長めの曲が多いのはこういうことである。 どうかこれを手にした方は、2,3回聴いて放り投げるようなことはしないでほしい。それではこのCDの良さがきっとわからである。 音楽業界はCDを次々にリリースするので、自分もまた新しいものを手にとって聴くだろう。 しかし、またしばらくすれば懐かしみながらきっとこのCDを取り出しては聴きまくるに違いない。これはそんな音楽なのだ。
'77年当時、全世界で3500万枚を売り飛ばした怪物アルバムに、ボーナス・トラック&DVDを付けたリマスター盤。 いわゆるロック・オペラというやつだが、この手のサウンドに関して、日本では見た目の印象もあってか、英国のクイーンが圧倒的な人気を誇っており、見た目といいアーティスト名といい、いかにも超肥満のミートローフはむしろギャグ、イロモノ扱いされたようだ。 しかし、実際はリリースから30年を経た今でも素晴らしい作品だ。ジム・スタインマンが手掛けたドラマチックな楽曲を見事に歌い上げるミートローフのヴォーカルが軸になっており、女性コーラス隊もパワフル、ギターの音はハード・ロックと呼ぶには少々控えめだけど。 スタインマンがピアノ奏者ということもあってか、割とピアノの役割が重要だよね。3なんかはピアノとヴォーカル、ストリングスだけだし。4ではホーンが見せ場を作っている。 オススメは長さを感じさせないスリリングな1、女性コーラス隊との掛け合いが見事な下世話なパートも盛り込んだ6という大作2曲だろう。 もちろん、アルバム全体としての完成度も高い。エンディングのまとめ方も下手なヴォーカルじゃ無理でしょう。 ボーナス・トラックは「ボレロ」をモチーフにしたライヴのイントロ部分と、それに続く1のライヴ・ヴァージョン。DVDはライヴとプロモーション用のビデオ・クリップが集められている。当時、これだけの映像を用意していたとは珍しかったんじゃないかな。