11年前、明け方までずっと話し込んでいた友人が、明け方「ロイドコールを聴こう」と言った。「明け方にはロイドコールが似合うよな。」すごく悲しいけれど、もうすぐ朝が来るという希望があるよな、と僕は同意した。ロイドコールは泣き疲れた後のようにかすれて、搾り出すように歌う。その特有の不安定なボーカルがThe Thrillsとして再び現れた。歌というより、一生懸命語りかける言葉にたまたま音程がついていたかのように聴こえる。そして彼が喉を絞り込むたびにこちらは胸が詰まる。どうしようもないけれど、これ以上事態を悪くしないために、ここで終わりにしよう、そんな気持ちを歌っているようだ。たとえば"I'm so sorry"では「本当にごめんよ。でも、君はここを離れて君自身のために名を成すはずだよ。」