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中国の植物学者の娘たち スペシャル・エディションの商品レビュー 空に舞い上がる鳩のように
自然が美しい。中国山水画の世界とも違う、ロケ地ベトナムの気候の影響もあるのだろう。湿気や温度が直に画面から伝わってくる中、むせ返るような草花に囲まれて、惹きこまれそうなミンの碧の瞳、そして、見つめ合う視線と愛の囁き。 愛を裁く権利が誰かにあるのか?!,
植物学者の娘アンと、そこへやって来た1ヵ月半だけの研修生のミン。父親は植物学者として素晴らしいのかもしれないが、異常なほどに時間にうるさいし、娘に足の爪まで切らせるなんてどうかしてるんんじゃないの?それとも、現代中国ではこれで当たり前なのか?!アンの母は10才の頃に亡くなっているし、兄のタンは軍人(下士官)としてチベットにいる。ずっと孤独だったというアン。ミンは3才の時、地震で両親を失い孤児院で育った。孤独な二人が心惹かれあい愛し合ったのは、私には自然に思える。愛し合うとは「魂の出会い」だから。身勝手な父親の思いで勧められ、一時帰宅していたタンがミンに結婚を申し込む。アンは苦しみながらもミンに「兄は下士官だから、家族は任地まで連れて行けない。結婚すれば、私達はずっと一緒に居られる」と言う。そこまでして、周囲を欺いてでも二人一緒に居たいなんて切な過ぎる。結局、2ヵ月少しで父親にバレて「おまえが来てから、何もかも滅茶苦茶になった!」とミンは罵られ、心臓発作を起こした父親の最期の訴えで、裁判にかけられてしまう。二人とも極刑だったけど、ミンは「裁判官も証言者も関係ない。ただアン一人が私を裁けるのです」と、孤児院の院長に手紙で言い残すのがまた切ない。ミンの願いで、二人の遺灰はアンと二人で「ずっと一緒に居られるように」と願を懸けた寺の近くの湖に巻かれるけれど、二人はそんな風に「ずっと一緒に居たかった」わけではないと思う。魂を分かち合った二人を、同性だったというだけで極刑にする権利が、この世の誰かに本当にあるのか?!性的マイノリティという観点から、なかなかの問題作ではないだろうか。 社会は愛を裁けるか
孤児院で育った中国人のハーフの研究生ミレーヌ・ジャンパノワが、孤島で植物学者の父親と二人暮らしの孤独なリー・シャオランに出会い、互いに愛しあう物語です。植物園のむせかえるような雰囲気にシャオランの知的で官能的な美しさがマッチし、性を超えてジャンパノワがシャオランに魅かれていく過程には同性愛に賛同する人もそうでない人にも納得できるところです。同性愛を社会的に容認するかが問題となっている今日ですが、衝撃的な結末が、家族ないしは社会が愛しあう二人を裁けるのかという問題提起にもなっています。こうしたテーマを抜きにしても美しい風景・美しい音楽・美しいリー・シャオランを見るだけでも価値があります。主演女優の短いヌードシーンなどはありますが、性描写はきわめて穏当です。内容の理解ということを考えると中学生からの鑑賞が適当です。 交錯する視線
孤独な二人の女性が出会いやがてお互いを愛するようになる物語であるが、孤島の植物園の設定と中国の文化的背景が見事に折り合い、非常にエモーショナルな作品に仕上がっている。二人が植物園で愛し合うシーンは特に秀逸で、熱気や湿度まで画面から伝わってくるようである。衝撃的なラストに、運命を受け入れた二人が一時交わす視線が切ない。見終わったあともしばらくその視線が頭から離れなかった。 心に残る良い映画
題名もおもしろいが、島の植物学者の下で研修する女性と学者の娘の同性愛という設定もすっごくおもしろい。背景が植物園なので「百合族」にもピッタリだぞ。ただし、「官能」ジャンルというよりは文学的であると思う。それでも中国ではとうていロケの許可は下りないので、景色はベトナムだとか・・。男でも解る心騒ぐストーリーの展開に乗せて、二胡のやるせない旋律が心に残る。見終わって「良い映画だった」と、素直に思えた。 DVDの最新売り上げランキング - トップ10
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