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「下妻物語」「嫌われ松子の一生」と キワモノではなく新しいCGの使い方を 日本映画界に見せ付けた中島哲也監督の新作であり、 しかも原作は (作)後藤「大王」ひろひと (演出)G2 の演劇(DVDで見ました。) さらに山内圭哉が映画にもでる!! と引っかかる点が3つもあれば 見ないわけには行きません。 まずは一応映画のレビューとして書くと やはりCGの使い方は秀逸である。 クライマックスの劇中劇は 実写とCGの融合が見事でさすがと思わせる。 ただ、ストーリー的には個々の人物の描かれ方が浅い。 時間の都合で仕方が無いのであろうが、 期待していた山内圭哉があまり意味がなくなっている。 また、狂言回しの阿部サダヲもよく分からない人にしかなっていない。 ここからは演劇との比較になってしまうが あの狂言回しは「後藤ひろひと」がそういう人物であるという演劇ファンの間では当たり前の約束事があるから成り立つものであり、映画でいきなりあんなのが出てきて違和感は無いのであろうか?(舞台を見ている自分では分からない) また、時々出てくる「現代」の舞台の小物があざとい。ガンダムとか999とか、エヴァとか・・・・・ あそこまでやることは無いと思う。 個々の人物の描き方は浅いと書いたが、土屋アンナだけは別格であった。やはり彼女は只者ではないと改めて思った。 ちょっと批判的になったが、それは舞台と比較してとの話であって、映画としてはよく出来ている。 まずこれを入り口に演劇と中島監督に興味を持って欲しい入門編といえるのではないであろうか。
「下妻物語」、「嫌われ松子の一生」と次々にユニークで斬新な傑作を連打した中島哲也がまたしてもやってくれました! 本編映画は、その極彩色で人工的な空間の中で展開する奇々怪々な人物たちが繰り広げる可笑しさと優しさが波状攻撃のように襲ってくるグロテスクでピュアなファンタジーで、舞台劇の如き美術、衣装、メイクアップに併せ、アニメーション、CG、超ド級なセットと、極めて映画的な手法が融合した今まで観た事がない日本映画。実写とアニメをシンクロさせたものとしても、例えに出すのは悪いが、今年公開された某ディズニー映画よりもずっと魅力的で作家性が強い。目をみはらされ、笑わされ、しかも、しっかり感動させられてしまうから凄いのだ。 今DVDは、メイキングにテレビ東京で放映されたスピンオフ企画のアニメ「わがままガマ王子」が付いたもの。正直メイキングは番宣とおぼしき僅か20分程度のものだが、それでも本編が出来るまでの気の遠くなるような労力が窺い知れ、演劇的な要素にこだわりながらも、その中でどこまで映画的なものを創作出来るかに挑戦したとの中島の思いが聞ける。原作者の後藤ひろひとのインタビューが意外と聞き応えありなのが演劇ファンには嬉しい。 これから映画を観る人よりも、映画を観てその作品世界に心惹かれた人に、DVDでの再会までの繋ぎとしてお薦め。